2009年2月掲載

  • 紹介されたパン
    くるみパン/バターブレッド/超ロングウインナ/ラボッシュ
  • 掲載内容
    【一日の始まりを告げる焼き立てのパン 】
    東の空が白み始めた歯狩の午前6時、まだ交通量の少ない街道沿いに、甘く香ばしいパンの匂いが漂う。
    やがてその魅惑的な匂いに吸い寄せられるように人が集まりだす。
    仕事を終えたばかりのタクシー運転手、犬を連れた初老の男性、常連と思しきジョギング途中のランナー、出勤前のサラリーマン・・・。
    早朝にもかかわらず、店内は昼時のように活気を帯び、地元の常連客でごった返す。
    ロードベーカリー2代目店主の岡田康男さんに営業時間を早め、早朝営業に踏み切った理由をうかがった。その答えは単純明快なひと言。
    「朝、地元の人たちに焼き立てのロールパンやデニッシュを食べてもらいたい」と思ったから。
    朝6時にパンを焼き上げるには、前日の夕方から仕込みを開始し、未明から店に入って窯を温めなければならない。
    だが、岡田さんはそんな苦労を口にしない。
    おそらく岡田さんの頭の中には、近隣の人々が焼き立てのパンを待ちわびて、幸せそうに食べている姿しか思い浮かばないのだろう。
    「パン作りはつねに勉強。先代の味を受け継ぎながら3代目の息子とともに新しい味に挑んでいきたい」と語る岡田さん。
    一日の始まりを告げるのに、焼き立てのパンに勝るものはない。